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- 当院のこだわり
丁寧にお話を伺うことに重点を置いています。
一般的にみて、不眠症と診断されると、睡眠薬を処方されることが多いと思います。しかし、睡眠薬を使用する前に、なぜその不眠症状が起こっているのかという原因を見つけて対応していくことが重要です。
睡眠医療を専門分野とするようになったのは、
大学での出会がきっかけでした。
私が研修医として過ごした大阪医科大学精神神経科には、当時睡眠グループがあり、臨床、研究と多方面に活動していました。精神神経科医局に入局してすぐに、先輩の先生方に誘われて睡眠グループに参加させていただきました。その出会いがなければ、現在のように睡眠障害を専門分野とすることはなかったと思います。
来院される患者様の傾向
睡眠障害で治療が必要なときは、患者様自身が「困っているとき」です。
睡眠のさまざまな問題の解決を目指して、(小学生のお子様からご高齢の方まで)幅広い年齢層の患者様が当院へ通院されています。
大まかにいうと、「眠れない」という症状(不眠症状)は加齢と共に増加し、逆に「日中眠い」という症状(過眠症状)は若い世代の方に多い傾向があります。
また、現在他院で治療中の方が、睡眠医療の専門家の意見を聞きたいということで受診されることもよくあります。
ご年配の方の場合、睡眠のパターンにも年齢に伴う変化が現れます。例えば、早寝早起きのパターンになったり、途中で目が覚めやすくなったりします。しかし、不眠症状があるからといっても、患者様自身が日常生活上でお困りでなければ治療の必要はない場合もあります。睡眠の問題のために日中の生活に支障があり(例えば倦怠感、活動性の低下、不安など)、つらいと思いをされている方はご相談ください。
治療について
まずは症状の原因に対処することが必要です。
不眠症の場合、治療で睡眠薬を処方されることが多いと思います。しかし睡眠薬を服用する以前に、なぜその不眠症状が発生し、長く続いてしまっているのか、その原因を探って対処していくことがとても重要になります。こういった取り組みを非薬物療法と呼び、睡眠衛生指導、生活指導、不眠の認知行動療法的対応などが含まれます。実際に、睡眠薬を使わずに治療したいというご相談もいただきます。
また、不眠症状などの睡眠障害で来院される方の中には、うつ病やその他の精神疾患を患っている方もいらっしゃいます。ですので、そういった併発している疾患への対応も重要となります。
診察の際に大事にしていること
お話を丁寧に伺うことに重点を置いています。
現在の症状をしっかりとお聞きし、そのうえで不調に至った原因を見つけていくことが大切だと考えていますので、診察では丁寧にお話を聞くことに重点を置いています。
心のお悩みを抱えている方は、1、2回来院されただけですべての想いをお伝えいただくのは難しいことも多いと思います。このため、時間、期間をかけてなるべく丁寧にお話をお伺いするように心がけています。
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悩みの根本となる種を一緒に見つけましょう。
「眠れない」「日中眠い」という症状があっても、その原因は多岐にわたります。そのため、さまざまな可能性を想定して対応していきたいと考えております。睡眠の問題や心の問題が生じた原因がどこにあるのか、一緒に探っていきましょう。